しどろもどろドットネット

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サラリーマンを辞めようと思っている話

大学院生のころ、今勤めている某大企業から内々定を頂いた。あっさり就職活動をやめてしまったので、内々定を頂いたのはその会社が最初で最後だったが、後悔は全くしていない。

 

当時の指導教官に、大企業でやっていけるのか?というニュアンスのことを言われたと思う。

 

協調性がない私のことを案じてくれたのだろう、ありがたい。

 

給料にも満足していたし、仕事もつまらないことばかりではなかった。数年でさっさと辞めるつもりで入社したわりには、10年近く勤めることになった。

 

狭い業界なので詳しく書くとバレるから、さらっと書くが、とにかく海外出張の多い仕事だ。会社員生活のうち、日本にいたのはちょうど半分くらいだった。

 

TOEICは900点以上にはなったけど、アメリカ人の言うことはいまだによくわからないし、映画も字幕なしでは理解できない。

 

ねじまがった性格なのだろう、高校や大学の同期のほとんどと同じことをするのがとにかく嫌だ。サラリーマンを辞めたい。

 

まわりにそんなことを言っても全然理解してもらえないのは、そういう環境に身を置いているからこそである。世の中を見渡せば、資本家、起業家、専門職、フリーランス、、サラリーマンではない人がどんなにたくさんいることか。

 

その人たちは自分と大きく違うのか?いや、そんなはずはない。

 

サラリーマンに一度なってしまうと、普段の生活で関わる周りの人々も皆、サラリーマンということになってしまう。そういう環境で長く過ごしている人に、退職を匂わせたことはこれまでにもあるが、口々にどこに転職するのか?と聞かれる。

 

いや、サラリーマンを辞めると言っているのだ。今の会社に不満があるわけではない。

 

と言っても理解してもらない。安定した給料がなくなることへの恐怖感が植え付けられてしまっているようだ。

 

安定はいらない。安定を望む人とはずっとわかり会えなくても仕方ない。それと、会社を辞めて楽がしたいわけでは決してない。

 

アメリカの起業家ロリ・グレーナーはこういうことを言っている。

 

「起業家は雇われて週40時間働くことを避けるために、喜んで週80時間働く。」